山梨県南アルプス市芦安。旧芦安村芦倉の小曽利、大曽利、沓沢の各地区で行う。旧正月の1月14、15日の道祖神祭行事のひとつで、正月の門松、ササ竹、しめ飾りなどを各戸から集めたのを14日夜、道祖神場で燃す。その燃える火を形容してどんどん焼き、どんどん火とも地方的に呼び方がある。火は古代から敬怖した存在で、その威力に神力を信じてきたので、今でもどんど焼きの火で、団子バラに突き刺した団子を焼いて食べるとかぜをひかないと言われる。またこの火のあおりで、子供たちは書きぞめの紙を空へ上げるが、高く上がれば手が上がる―というならわしが各地で続けられている。