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恵光山妙定寺
山梨県南アルプス市芦安芦倉。大曽利地区にあり日蓮宗。本尊は十界曼陀羅。社寺記録によると、1445(文安2)年、正林院日永開基、小室村(現在の増穂町)妙法寺の末。また1705(宝永2)年ごろ、沓沢地区にも建立され、妙定寺檀徒の大曽利と沓沢の寺地、総代をめぐる紛争が1873(明治6)年に起きた。大曽利40戸以上を焼き、妙定寺も類焼する大火が契機となった。どちらの地区に再建するかで訴訟になったが沓沢が敗訴、沓沢の寺は旧白根町(現南アルプス市)の福王寺の庫裏として再建、同地区の檀徒全戸は福王寺の檀家となった。結局、焼失前の場所(大曽利)に再建され、付属の七面堂も承認された。