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甲斐駒ケ岳神社
甲斐駒ケ岳(標高2967メートル)の頂上に本宮(旧無格社)がある。祭神は大国主命(大己貴命)、少彦名命で、社伝によると雄略天皇の御代に出雲の国(島根県)宇迦山から遷座した。
山ろくの登山口に前宮として横手駒ケ岳神社と竹宇駒ケ岳神社がある。古来、山岳信仰の対象として知られた山であったが、文化年間(1804-1818)弘幡行者によって開山されて以来、一層修験道的色彩が強くなった。
信濃を中心として各地に講がつくられ参拝登山が盛んであったが、明治10年代から両前宮が互いに表登山口を主張して対立した。神道御岳教駒岳大教会に属し、竹宇前宮に接して教会所があり、また各所に行場もあったが、今は荒廃している。竹宇の駒ケ岳神社は2002年に本殿が焼失したが、2006年10月、再建された。