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ウォルター・ウエストン
1861(文久1)年―1940(昭和15)年。イギリス人の牧師で登山家。「日本アルプス・登山と探検」の著者で日本における近代登山の父といわれる。
1888(明治21)年から1915年まで3回にわたり来日、15年間滞在した。その間、日本各地の山を登ったが、2回目に来日した3年間は特に南アルプスの山々を登山。1902(明治35)年には北岳に初登頂した。この時、芦安の村長・名取運一が登山に協力した。1904(明治37)年には鳳凰山の地蔵ケ岳岩塔を初登攀した。これらの登山記は著書「極東の遊歩場」に収められているが、ちなみに日本アルプスを南、北アルプスに区分して命名したのはウエストンである。
著書には上記のほか「未知の日本旅行(邦訳・明治見聞記)」などがあり、甲州街道や甲府のことが記されている。