【参考タイム】 | ||||||||||||||||||||||||||
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(夜叉神の森から約1時間。下り約40分) 小屋からはササ原をしばらく行って下りとなる。急坂を登り返すと、大崖頭山の西面を行く緩やかな登山道となる。針葉樹林帯をひたすら登る。展望はない。登山道は、杖立峠で右に曲がる。鉄パイプで組み立てた標識がある。樹林が切れて北岳方面の展望が広がる場所に出る。かつての山火事の跡だ。再び樹林帯になり、右から千頭星山からの登山道が合流する。小さな平地で苺平と呼ばれている。このあたりで気が付かないうちに稜線を越え、登山道は西斜面から東斜面に変わる。樹林を下りきると南御室だ。樹林にぽっかりと空いた平地で、南御室小屋が建っている。小屋の東に水がわいている。キャンプ指定地。 (夜叉神峠小屋から約4時間40分。下り約3時間10分)
小屋の裏手から急な登り。山腹の右を巻いて行き、稜線に戻ってダケカンバが目立つようになり、ちょっとした坂を越えると、見通しのいい稜線に出る。巨岩が積み重なった砂払岳を越え、下りきった鞍部に薬師岳小屋がある。鞍部はダケカンバやハイマツ、ナナカマドが茂り、それを抜けると花こう岩が風化した白砂の斜面。登り切って薬師岳の頂上となる。東側に巨岩のピークが2つ並ぶ。韮崎側の中道登山道はこの岩峰の間に出てくる。 (南御室小屋から約1時間半。下り約1時間10分)
ここからは白砂とハイマツや矮小化した天然カラマツの中を行く。ほぼ平らで登り切って観音岳となる。白峰三山、八ケ岳、奥秩父、御坂山系、富士山と、広大な展望が広がる。東斜面のハイマツ帯は、「農牛」と呼ばれる雪形(融雪型)が春に現れる。 (薬師岳から約40分。下り約30分)
山頂からは一気の下り。岩稜や鎖場がある。一部で登山道の付け替え個所もある。最低鞍部からは再び急登。タカネビランジが目に付く。登り切ったピークが赤抜沢ノ頭で、観音岳から約1時間。(逆コースは約1時間10分)地蔵ケ岳の岩峰が目の前にそびえている。左へ行けば高嶺から早川尾根。右の東側に10分ほど下ると白砂の鞍部。賽の河原と呼ばれ、子授けのお地蔵さんが並んでいる。1体背負って下り、子供が授かったら2体にして返すという。地蔵ケ岳は目の前にあるが、簡単には登ることができない。クライミングの世界だ。2枚の巨岩が合わさった基部までが限度だろう。
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※注意 紹介した登山コースは、あくまで参考です。コースタイムは人によって違いますし、登山道も変化があります。登山前にガイドブックや登山記録を調べ、自分の判断で登山計画をたてて下さい。遭難した場合、捜索が速やかにできるよう登山計画書を登山口で提出して下さい。各登山口にボックスがあります。山小屋でも受け付けます。この南アルプスNETから山梨県警察本部のホームページにリンクすれば、インターネットでも登山届を出すことができます。個人の責任でしっかりとした計画をたて、安全で楽しい登山ができるようお祈りします。 |