【参考タイム】 | |||||||
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南アルプス林道の夜叉神の森駐車場北側に見えるあずま屋のわきから登山道に入る。周囲にはよき時代の名残のバンガローが立ち並んでいる。登り始めはやや急登だが、すぐに緩やかな登りの幅広い道になる。カラマツの造林地と、ミズナラやブナが目立つ自然林のミックスしたジグザグな道が続く。10分ほどでツガの大木のそばにある「もみその山の神」に着く。昔、山仕事に入った村人が安全祈願したほこらである。クマザサが多くなった付近の中間地点には、昭和30年ごろまで周囲のミズナラを焼いた炭焼き窯が形をとどめている。すぐそばの銘木五本松もたくましくそびえている。東側が明るく開け、沢上流の急斜面が見えるところから右に入ると昔の水場跡に行くことができる。今では水もほとんどなく、清水横手と言われたこの道の面影はない。少しの急登の後、平らな道を進むといきなり視界が開けて、白峰三山の雄姿が目に飛び込んでくる。ここは登山道の交差点になっていて、右方向へは夜叉神峠小屋と峠の頂上、前方へ下ると夜叉神峠西口登山道となる。 (登り約1時間、下り40分)
高谷山へは左のこんもり見える小山へ向かう。ここまでの道中の木々に掛けられた樹名板は平成14年の全国ボランティアフェスティバルで設置されたものだ。数十種類の樹木が250メートルの標高差で知ることができる。北岳、間ノ岳、農鳥岳を右に見ながらクマザサが生い茂る樹林帯を南に進み、2回ほど登りを越えると平らな道の突き当たりに高谷山の標識が立っている。山頂は背の高い落葉樹で覆われているが西側の斜面にぽっかりと窓が開き、白峰三山はいうに及ばず、鳳凰の山々や甲斐駒ケ岳までの眺望が静かな環境で楽しめ、標高的にも四季の移り変わりが優しく感じられる。 (夜叉神峠から約30分。逆コース約20分) ここから桃の木温泉に下る道も地元の有志により整備され、赤布でマーキングしてある。クマザサとカラマツの斜面を下ると、やがてツガやブナの根が絡む急な尾根に出る。降りきった狭い鞍部が桧尾峠になる。ここも本来は交差点になっていて、往時は活発な往来があった。まっすぐ大骨と言われる尾根を下ると桃の木温泉に出る。 (高谷山から下り約2時間20分、登り約3時間半) |
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※注意 紹介した登山コースは、あくまで参考です。コースタイムは人によって違いますし、登山道も変化があります。登山前にガイドブックや登山記録を調べ、自分の判断で登山計画をたてて下さい。遭難した場合、捜索が速やかにできるよう登山計画書を登山口で提出して下さい。各登山口にボックスがあります。山小屋でも受け付けます。この南アルプスNETから山梨県警察本部のホームページにリンクすれば、インターネットでも登山届を出すことができます。個人の責任でしっかりとした計画をたて、安全で楽しい登山ができるようお祈りします。 |