2017.1.13
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山岳遭難 149件で最多 昨年県内 南ア山系が58件
山梨県警が12日発表した昨年の山岳遭難発生状況によると、発生件数は149件、遭難者数は160人で、いずれも統計を取り始めた1965年以降で最多となった。死者数は25人で平成に入り最多だった2015年と同数。
県警地域課によると、発生件数は13年の113件、遭難者数は1975年の135人を上回った。遭難者のうち、県外在住者は148人で92.5%を占めた。居住地の都道府県別では東京が55人で最多、次いで神奈川が29人、山梨が12人だった。外国人はフランスや韓国籍などで9人。
山系別に見ると、遭難件数が最も多かったのが南アルプス山系で58件(前年比10件増)、次いで秩父山系が36件(同17件増)、富士山、大菩薩・道志山系がともに18件だった。富士山は前年より10件多く、2倍以上に増えた。年代別では60代が37人で最も多く、全体の23.1%を占めた。
細入浩幸生活安全部長は同日の記者会見で「登山ブームで登山者が増加している傾向はあるが、遭難が過去最多となった要因は分からない。地道な啓発活動を続けていくしか対策はない」と説明。一方、今年に入り既に8件の遭難が発生しており、細入部長は「登山計画書を提出するなど安全な登山を心掛けてほしい」と強調した。
(山梨日日新聞 2017年1月13日付)
県警地域課によると、発生件数は13年の113件、遭難者数は1975年の135人を上回った。遭難者のうち、県外在住者は148人で92.5%を占めた。居住地の都道府県別では東京が55人で最多、次いで神奈川が29人、山梨が12人だった。外国人はフランスや韓国籍などで9人。
山系別に見ると、遭難件数が最も多かったのが南アルプス山系で58件(前年比10件増)、次いで秩父山系が36件(同17件増)、富士山、大菩薩・道志山系がともに18件だった。富士山は前年より10件多く、2倍以上に増えた。年代別では60代が37人で最も多く、全体の23.1%を占めた。
細入浩幸生活安全部長は同日の記者会見で「登山ブームで登山者が増加している傾向はあるが、遭難が過去最多となった要因は分からない。地道な啓発活動を続けていくしか対策はない」と説明。一方、今年に入り既に8件の遭難が発生しており、細入部長は「登山計画書を提出するなど安全な登山を心掛けてほしい」と強調した。
(山梨日日新聞 2017年1月13日付)