2014.7.24 News /

石原環境相が南アルプス視察 「シカ食害対策を強化」

 石原伸晃環境相が23日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域(エコパーク)に登録された南アルプスの現状を視察した。シカによる高山植物の食害や踏み荒らし被害の現場を訪れ、対策強化の必要性を指摘。銃を使用したニホンジカの駆除を、昨夏の3日間から今夏は約1週間に延長して実施する考えを示した。

 石原環境相は環境省職員らの案内で、仙丈ケ岳の小仙丈沢カールや馬の背付近の防鹿柵などを視察。日程終了後、「予想以上にシカが(標高の)高いところまで来ていた。管理を強め、実りある結果を出せるように対策をする」と述べた。

 このほか、同省のレッドリストで「絶滅危惧1B類」に指定されているライチョウについては「保護に力を入れていきたい」と説明。リニア中央新幹線計画で、南アルプスを貫通するトンネルが建設されることには「環境に配慮した工事をJR東海に求めていきたい」と述べた。

 【写真】仙丈ケ岳周辺でニホンジカ対策を視察する石原伸晃環境相(右)=南アルプスの北沢峠

 (山梨日日新聞 2014年7月24日付)

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