自然保護へガイド育成 南ア市総合計画案目標数値を設定
南アルプス市は、第2次総合計画(2015~24年度)の素案をまとめた。「自然と文化が調和した幸せ創造都市」を理念に掲げ、豊かな自然を守ることを重視した内容になっている。
南アルプスの国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域(エコパーク)登録を進めていることを受け、自然資源を保護していこうと、登山ガイドなどの人材育成を行うことを明記。24年度まで自然ガイド認定者数を0人から45人に増やす目標数値を設定した。
約7万3000人いる人口が24年には6万人台に減少すると予想。遊休農地を活用して農業などの就業の場をあっせんし、定住人口の増加を目指すとしている。遊休農地については、全体の農地に占める割合を12年度の10.6%から24年度には6.5%に引き下げる目標を掲げた。
市は7月2日まで住民から意見、提案を募集して、今年中の策定を目指す。素案は市ホームページや市政策推進課、櫛形図書館で公開している。担当者は「行政だけではまちづくりはできない。市民の視点で意見を出してほしい」と話している。
問い合わせは市政策推進課、電話055(282)6073。
(2014年6月5日付 山梨日日新聞)