2014.5.16 News / 登山 / 人物・団体 /

南アルプス「エコパーク」登録確実に ユネスコ、「承認」の勧告公表

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は15日までに、山梨、静岡、長野県の市町村が登録を目指す南アルプスのユネスコエコパークについて、登録が適当と評価した諮問委員会の勧告内容をホームページ(HP)で公表した。登録を「承認」する内容で、文部科学省は「登録される可能性が高まった」としている。

 勧告は先月、生物圏保存地域国際諮問委員会がユネスコMAB国際調整理事会に行った。HPによると、南アルプスをエコパーク登録にふさわしい場所と評価し、持続可能な開発計画がエコパークの理念に沿っているとしている。

 勧告には「承認」「条件付き承認」「延期」「却下」の4段階あるが、「承認」だった。2012年に登録された「綾」(宮崎県)も「承認」の評価を受けている。

 エコパークは、生態系の保全と持続可能な活用の両方を図るのが目的。範囲は山梨、静岡、長野の10市町村にまたがる約30万2000ヘクタールで、県内は南アルプス市と早川町の全域、韮崎市、北杜市の一部。

 エコパーク推進部会長を務める中込博文南アルプス市長は「良い評価を受けることができとてもうれしい。登録を心待ちにしている」と話した。

 南アルプスのエコパーク登録は、6月10~13日にスウェーデンで開かれるMAB国際調整理事会で決定する見通し。

 国内ではエコパークとしてこのほか、「只見」(福島県)の登録が「条件付き承認」、既に登録されている「志賀高原」(群馬、長野県)の地域拡大が「承認」と勧告された。

(山梨日日新聞 2014年5月16日付)

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