放置キャンプ場を再生 集客へ整備南ア・芦安の若者有志
南アルプス市芦安地区の若者グループが、長年管理されずに荒れたまま放置されていた同地区のキャンプ場を整備した。人が集まり、芦安の良さを知ってもらう場所にしようと、26日には現地で野外イベントを開く。今夏にもキャンプ場の営業を始め、定期的なイベント開催を目指している。
キャンプ場を整備したのは、芦安地区に住む30代の男性4人でつくる「Team芦安若人」(森本薫代表)。若者が中心となって過疎化が進む地元の芦安を活気付けようと、2011年7月に結成した。郷土料理「しょうゆの実」を使った弁当を作るなどの町おこしを行っている。
キャンプ場は約1年かけて整備した。メンバーが下草刈りから始め、腐食して渡れなくなっていた橋の木材を交換したり、手すりを付けたりした。
「芦安アウトドア日和inキャンプサイトNo2」と題した26日の野外イベントは市観光商工課と協力し、アーティストによる音楽ライブを行うほか、地元の食材を使った食べ物店を出す。
キャンプ場は南アルプスの山々が見渡せ、近くに御勅使川などが流れる絶景のロケーション。森本代表は「イベントを通じて芦安の良さを知ってもらえるとうれしい」と話している。
イベントは午前10時~午後3時。問い合わせは市観光商工課、電話055(282)6294。
【写真】橋などを整備したキャンプ場=南アルプス市芦安芦倉
(2014年4月22日付 山梨日日新聞)