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NPO法人芦安ファンクラブと南アルプス市は、携帯電話を使った登山者への情報提供サービス「南アルプス山歩きナビゲーション(Mナビ)」について、情報を得るためのアクセスポイントをこれまでの約2倍となる25カ所に増やした。北岳周辺に加えて仙丈ケ岳周辺などに設置し、登山者への情報提供を一層進め、安全確保につなげる。 アクセスポイントはこれまで、北岳山頂周辺や北岳から間ノ岳や小太郎山までの稜線(りょうせん)沿いにある標柱など14カ所に設置。今回は仙丈ケ岳や甲斐駒ケ岳周辺など11カ所に増設した。 Mナビは、市と民間の協働事業として2010年10月に開始。登山者が登山道上の標柱などに貼付されたQRコードを携帯電話で読み取って専用サイトにアクセスすると、ポイント周辺の高山植物の特徴や次の目的地までの所要時間を知ることができる。 市によると、専用サイトへのアクセス数は開始後1年で約6400回。衛星利用測位システム(GPS)で現在地の確認などができる会員サービス「山歩きナビ」への入会者も千人を突破した。 Mナビは来年度、鳳凰三山周辺などに15カ所程度のアクセスポイント増設を計画している。同NPOが指定管理者になっている南アルプス市芦安山岳館の塩沢久仙館長は、「南アルプスの魅力を発信する手段として活用していきたい」と話している。 【写真】携帯電話でQRコードを読み取る登山者=南アルプス・甲斐駒ケ岳 (2012年1月5日付 山梨日日新聞)