落石の県道復旧未定 早川孤立地区へ一時規制解除

 早川町新倉の県道南アルプス公園線が落石などで通行止めとなり西山地区が孤立状態となったことを受け、県は19日、一時的に規制を解除した。周辺で土砂崩れが起きていて二次災害の危険性があることなどから、復旧時期は未定。県は20~28日、時間を限定して通行できるようにする。
 18日午後1時から通行止めとなっているのは、同町湯島-新倉間の約3・8キロ。町によると、通行止めの影響で西山地区の約60世帯80人が孤立状態となった。観光客や工事関係者ら約110人が帰宅できなくなり、18日夜は旅館や町営施設など4カ所に泊まった。体調不良者は確認されていないという。
 県は19日午後3時から2時間にわたり規制を解除。観光客らが帰路に就いた。観光客や工事関係者ら約40人が宿泊した「西山温泉慶雲館」(同町湯島)の担当者は「不便をかけた点もあったが、利用者が無事に帰ることができてひと安心した」と話した。
 県によると、20日以降は午前7時半~8時半、正午~午後1時、午後5~6時の計3時間、安全を確保して通行できるようにする。29日以降は終日片側交互通行とする予定。

(山梨日日新聞 2025年3月20日掲載)

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