新「十日市」大にぎわい 初の土日開催、フモットでも
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多くの人でにぎわう十日市祭典の県道の会場=南アルプス市内
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骨董市や雑貨などが販売された「fumotto 南アルプス」の会場=南アルプス市内
甲府盆地に春を呼ぶ「十日市祭典」(同実行委主催)が8日、南アルプス市で始まった。開催日を土日に変更してから初めての開催。今年から従来の県道の会場は距離が短縮された一方、同市十日市場、寺部の複合施設「fumotto(フモット)南アルプス」に第2会場が設けられ、両会場とも大勢の人でにぎわった。来場者からは「土日開催で来場者の分散につながる」「フモットでの開催で子どもが遊べる広い場所があるのはいい」との声が聞かれた。
祭典は、さまざまな物が販売されることから「ないものは猫の卵と馬の角」といわれる、500年以上続く伝統行事。これまでは曜日にかかわらず毎年2月10、11両日に開かれていたが、駐車場不足による周辺の渋滞などを理由に今年から土日開催に変更した。会場は、これまで使用していた県道1・1キロのうち国道52号(甲西バイパス)の東側約300メートルと「フモット」の2カ所とした。
8日は「甲州十日市だるま」などの縁起物のほか、臼ときね、飲食などの露店約300店が出店。フモットでは、カラオケ大会などのステージイベントや骨董市、輪投げや段ボール迷路といった縁日ブースもあった。
実行委員長は「会場周辺の環境が変化して新たな形での開催となったが、大勢の来場者でにぎわっている。土日開催にして正解だった」と話した。
(山梨日日新聞 2025年2月9日掲載)