寺院文化財保護へ火災時の対応確認 消火訓練

 南アルプス市教委などは、同市榎原の長谷寺で、火災発生を想定した消火訓練をした=写真。
 文化財防火デーの1月26日に実施し、市消防本部や消防団、市教委から約80人が参加。観音堂付近から出火したとの想定で、通報や初期消火、文化財の持ち出しなどの手順を確認した。放水訓練や、市民が水が入った消火器を使う消火訓練もあった。市消防本部の担当者は「地域の文化財を後世に残すため、万が一の火災に備えて協力してほしい」と話した。
 寺の観音堂は1524年に再建された重要文化財で、平安時代(11世紀後期)に制作されたとされる一木造りの本尊「十一面観世音菩薩像」がある。

(山梨日日新聞 2025年2月4日掲載)

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