「和だこ」魅力知って 南アの男性2人が作品展
和紙に武者絵やアニメキャラクターなどを描いた「和だこ」の作品展が30日まで、南アルプス市甲西農村環境改善センターで開かれている。同市山寺の渡辺高一さん(89)と、同市荊沢の松田賢貞さん(79)が制作。同市では30年以上開かれてきたたこ揚げのイベントが終了していて、2人は「展示を通してたこ揚げへの関心が高まり、イベントが復活してくれたらうれしい」と話している。
作品展では、さまざまな大きさや形の和だこ42点を展示。壇ノ浦の戦いで戦果を上げた甲斐源氏の一族・浅利与一や、中央市田富地区に伝わる民謡「粘土節」を歌って堤防工事の作業員を励ましたとされる「お高やん」、人気漫画「鬼滅の刃」のキャラクターなどを描いた作品が並んでいる。
南アルプス市では、旧甲西町時代の1987年から「甲州凧上げまつり」が開かれてきた。春の風物詩となってきたが、運営に従事する人の高齢化などを理由に、19年を最後に幕を下ろした。
展示は午前9時~午後7時(日曜は同4時まで)。月曜休館。
(山梨日日新聞 2024年11月13日掲載)