甲斐駒山頂の看板付け替え 伊那市側の通称「東駒ヶ岳」併記

 北杜市と長野県伊那市は、南アルプスの国連教育科学文化機関(ユネスコ)エコパーク登録10年を記念し、甲斐駒ケ岳山頂の看板を付け替えた。関係者が登山し、伊那市側の通称「東駒ケ岳」を併記した看板を設置した。
 看板は、縦55センチ、横110センチ。8月28日に北杜市の関係者や伊那市の白鳥孝市長、登山家の花谷泰広さんら約20人が北沢峠から登山。山頂で山梨県産の天然カラマツの一枚板で作った看板を設置した。開山や山岳信仰の歴史などを紹介する解説板も新たに設けた。
 白州町誌などによると、甲斐駒ケ岳は1816年に開山。山岳信仰の「駒ケ嶽講」が栄えたことにより石仏が乱立するなどして、北杜市側の登拝道「黒戸尾根表参道」が差し止められたのをきっかけに、24年に長野県側の登拝道が開かれた。
 今年は伊那市側からの開山200年に当たり、エコパーク登録10周年でもあることから両市が看板設置を企画した。

(山梨日日新聞 2024年9月1日掲載)

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