お気に入りのコビト探して　南アで「こびとづかん」展

コビトのフィギュアなどが並ぶ会場＝南アルプス市立美術館

　南アルプス市立美術館は、展覧会「なばたとしたか　こびとづかんの世界展」を開いている。こびと研究家でイラストレーターのなばたとしたかさんが描く絵本「こびとづかん」シリーズの不思議な生き物コビトの原画やフィギュアなどが並んでいる。
　「こびとづかん」は２００６年に初めて刊行。虫でも植物でもない不思議なコビトたちの世界を描き、幅広い年代に人気がある。シリーズ１１冊の累計発行部数は３００万部に上る。
　展覧会は絵本の原画や制作過程が垣間見えるスケッチ、なばたさんが紙粘土などで自作したフィギュアなど約２７０点が並ぶ。絵本に掲載されなかった原画や、コビトの顔出しパネルなどもある。
　同館は７月末まで年中～小学６年を対象に、市にいてほしいコビトの絵を募集し、集まった作品を美術館に展示している。なばたさんらが審査し、上位入賞者には記念品を贈る。
　担当者は「原画には絵本では分からない力強さや緻密さがある。お気に入りのコビトを見つけてほしい」と話している。
　展覧会は９月２９日まで。月曜（祝日の場合は翌日）休館。午前９時半～午後５時（最終入館は午後４時半まで）。一般５００円、大学生３００円、高校生以下無料。問い合わせは同館、電話０５５（２８２）６６００。

(山梨日日新聞　2024年8月20日掲載)