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展示されている、袖が長い七夕人形=南アルプス・安藤家住宅
南アルプス市西南湖の重要文化財・安藤家住宅は、七夕の節句(7月7日)に合わせ、県内独自の七夕飾り「七夕人形」やささ飾りなど約150点を展示している。 市教委文化財課によると、市内で作られる七夕人形は袖が長いのが特徴。江戸後期から昭和初期まで各世帯で飾られていたという。七夕の後も魔よけや泥棒よけなどのお守りとして使われ、県内では「お留守居さん」と呼ばれていた。 展示では人形のほか、市発祥の「小笠原流礼法」による七夕の節句飾りが並ぶ。短冊を飾る7本のささ飾りもあり、来館者が記入して飾ることができる。同課の担当者は「地域特有の七夕飾りを知り、安藤家住宅の雰囲気を楽しんでほしい」と話している。 展示は7月8日まで。午前9時~午後4時半。入館料は大人300円、小中高生100円。土曜は小中学生無料。問い合わせは安藤家住宅、電話055(284)4448。
(山梨日日新聞 2024年6月29日掲載)