エコパーク登録10年 南アで開山祭
自然との共生誓う

つるに見立てた縄をおので切り開いて安全な登山を祈願する「蔓払い」の儀式=南アルプス市芦安芦倉

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)のエコパークに登録されて10年がたった南アルプスの夏山シーズン幕開けを告げる開山祭が22日、南アルプス市芦安芦倉の野呂川広河原インフォメーションセンター前で開かれ、関係者が登山者の安全を祈願した。
 市や観光協会、南アルプス署などの関係者や登山者約100人が出席。金丸一元市長は南アルプスがエコパークに登録されて10年を迎えたことに触れ、「自然と共生したまちづくりを図るとともに、登山の安全確保に寄与していきたい」とあいさつした。
 芦安小、芦安中の児童生徒22人が「北岳の歌」「雪山讃歌」を披露した後、出席者は山岳遭難事故者へ黙とうをささげ、献花した。
 安全登山を願う「蔓払い」の儀式では、「山の案内人」に扮した野中国幹市議が、夜叉神太鼓の音に合わせて門をふさぐ蔓に見立てたわらの縄をおので切り開いた。出席者は安全祈願をしながら、門をくぐり抜けた。

(山梨日日新聞 2024年6月23日掲載)

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