2024.3.01
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身だしなみ変遷紹介 伝承館 着物やかんざし330点
南アルプス市野牛島の市ふるさと文化伝承館は、企画展「身だしなみの民具展」を開いている。明治から昭和期までの着物やかんざしなど約330点を展示。担当者は「今の着物と比べながら時代の変遷を楽しんでほしい」と話している。
昭和初期ごろに同市小笠原の商店に置かれていた容器「化粧油小売用函」や柄鏡などを展示。同館によると、容器は女性用のヘアオイルを店頭で量り売りする際に使用していた。柄鏡には「亀未」の文字があり、鏡との言葉遊びで入れられたという。
花嫁衣装は、べっ甲製を模して作ったセルロイドのかんざしや着物などが並ぶ。花嫁が砂利道を歩いて一軒一軒住宅を訪問していたことから、草履は底がすり減っている。
このほか、昭和40年ごろまで子どもらのワンピースを手作りしていたことなどを紹介。型紙から洋服を自作する主婦が多く、手回しミシンと共に展示している。
4月17日まで。木曜日休館。午前9時半~午後4時半。入館無料。
(山梨日日新聞 2024年3月1日掲載)