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展示されているひな人形=南アルプス・安藤家住宅
初めて展示された天神人形=南アルプス・安藤家住宅
南アルプス市西南湖の重要文化財・安藤家住宅で、江戸から昭和期までのひな人形を展示する「ひなまつり」が開かれている。 市民から寄贈されたひな人形約300体を展示。袖に金糸や色糸の豪華な刺しゅうがほどこされた「古今雛」や掛け軸になっている「絵雛」、昭和30年代まで流行した「御殿飾り雛」などが並ぶ。学問の神様とされる菅原道真をかたどり、男の子に贈る「天神人形」3体も初めて展示した。 甲州独自の「横沢びな」は、甲府市の旧横沢町にあったひな問屋で制作され、庶民に親しまれた。躍動感がある様子を表現しているのが特徴で、元気な子に育つように願いが込められているという。担当者は「幅広い年代のひな人形が並んでいる。時代ごとの特徴の違いを楽しんでほしい」と話した。 安藤家住宅の駐車場は3月末ごろまで改修工事中。本乗寺や滝沢川メモリアルパークの駐車場を臨時で開放している。 4月8日まで。午前9時~午後4時半。火曜休館。入館料は大人300円、小中高生100円。土曜は小中学生無料。問い合わせは安藤家住宅、電話055(284)4448。
(山梨日日新聞 2024年2月27日掲載)