子どもと秘密基地造り 南ア若手大工の会がツリーハウス
ものづくり楽しむ機会に
南アルプス市内の大工や設計士らでつくる「南アルプス市若手大工の会」(小林孝一会長)が、同市上市之瀬の伊奈ケ湖周辺の森で、県内の大学生や小学生とツリーハウスの「秘密基地」造りを進めている。10月のイベントで完成させる予定。メンバーは「ものづくりの楽しさを体験する機会にしてほしい」と話す。
設置場所は市が管理する菖蒲池西側のエリア。同所に生えるヒノキ3本を土台に、それぞれ間伐材を使ったツリーハウスを造る。
山梨大など県内の学生と企業、団体などが連携して目標達成を目指す事業「Miraiプロジェクト」にも採用され、8月にイス作り体験会を開くなど準備を進めてきた。
9月17日に現地で開いた秘密基地のデザイン体験イベントには、小学3~6年約30人が参加。参加者は3チームに分かれ、それぞれが思い思いにすべり台やブランコ、ハンモックなどを備えた理想の秘密基地のデザイン案を出し、チームごとにプランをまとめた。
子どもたちのデザイン案をもとに、10月1日のものづくりイベントで基地を完成させる。基地は同20日まで展示予定。小林会長は「デザインから木でかたちにするまで、ものづくりの楽しさを感じてほしい」と話している。
(山梨日日新聞 2023年9月27日掲載)