2023.7.15 News / 登山 /

【安全な夏山登山】命守る登山計画書 スマホで提出、家族と共有

 遭難した場合に迅速な救助につなげる書類として、登山計画書(登山届)がある。県内の夏山では富士山、八ケ岳、南アルプスの三つの山域で提出が努力義務とされている。県観光資源課は「いざという時に自分の命を守るため、どの山でも登山時は必ず提出してほしい」と呼びかける。スマートフォンアプリ「コンパス」でも登山計画書は提出できる。
 同課は登山計画書について「遭難時に円滑に救助作業を進めるための貴重な情報源」と位置付ける。県は2018年10月に富士山や八ケ岳、南アルプスの3山域を対象に登山計画書の提出を努力義務とし、19年からは厳冬期(12~3月)には3山域で提出を義務化している。
 登山計画書には、(1)登山者の氏名と住所(2)期間と行程(3)携行する装備品と飲料水、食料の内容と量(4)緊急連絡先(5)携帯電話端末など保有する通信手段-などを記入する。
 県や県警のホームページに掲載されている書式を利用して計画書を郵送、ファクス、メールで送るほか、登山ポストに投函する。登山ポストが設置されていない登山口もあるため、あらかじめ確認が必要となる。
 同課は、家族との計画書の共有を呼びかけた上で「低山でも転倒や滑落などで遭難するリスクが潜んでいる。山に登るときは必ず作成してほしい」としている。

(山梨日日新聞 2023年7月14日掲載)

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