2023.6.01
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先発隊 四川へ出発
未踏峰登山で現地調査
中国四川省のカンゼ・チベット族自治州にそびえる標高約6千メートルの未踏峰に挑む県内の山岳チームが30日、甲府市徳行4丁目のアウトドアショップ・エルクで、先発隊の出発式を行った。10月の登頂を前に、6月に周辺の山域で地形調査などを行う。
山岳チーム「陰雷」が挑む「カワロリ1(ワン)」(標高5992メートル)は、現地では山岳信仰の対象で、豊かな高山植物が広がる。先発隊は、隊長の南アルプス市十日市場の山岳ガイド今村量紀さん(49)ら計5人で構成。31日の便で渡航し、約2週間の日程で周辺の地形や植生、ベースキャンプの調査を行い、現地の住民と交流する。
出発式では、県山岳連盟の小宮山稔会長(69)が「雨期に入り、草花がちょうどいい時季。気をつけて行ってきてほしい」と激励。今村さんは「事故がないよう、10月につながる素晴らしい成果を残せるよう頑張りたい」と述べ、出発した。
(山梨日日新聞 2023年6月1日掲載)