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芦安中(南アルプス市)生徒による南アルプスの写真展が9月中旬から、市内各地で開催される。“小さなカメラマン”たちの作品は雄大な自然や山頂を目指す仲間の表情を収めたものなどさまざま。同校学園祭を皮切りに披露する予定で、若い感性でとらえた写真を通し、南アルプスの魅力を伝える。 南アルプスのふもとにある同校は、約20年前から毎年、北岳などへの登山を続けている。今年は7月20、21の両日、全校生徒14人が仙丈ケ岳(標高3033メートル)に登山。南アルプスの魅力を再認識する機会にしようと、初めて生徒にカメラを持たせた。 生徒たちは登山中、岩肌から遠方を望む仲間の様子や残雪の登山道、山腹から望む周囲の山々などを思い思いに撮影。下山後は撮影した中から3枚選び、「頂を目指す仲間たち」「山のダイアモンド」などタイトルを付けてパネルにした。 作品はスライドショーにして、12日の学園祭「白峰祭」で保護者や地域住民にお披露目する予定。その後は市内で写真展を開き、南アルプス市芦安山岳館など市内施設を中心に展示することを計画している。 同校3年の小林秀成君(15)は「今と変わらない南アルプスの姿をいつまでも残したいという願いも込めて撮影した。写真展を通じて南アルプスの良さを広く伝えたい」と話している。 【写真】撮影した作品に思い思いのタイトルをつける子どもたち=南アルプス・芦安中 (2009年9月4日付 山梨日日新聞)