甘利山の植物 写真で紹介
韮崎市のNPO法人「甘利山倶楽部」は法人設立10周年を記念した冊子「甘利山 花だより」を出版した。甘利山の植物を写真付きで紹介している。
事務局によると、甘利山の名物であるレンゲツツジの保護を目的に2002年に発足。13年にNPO法人化し、植物の保護活動や地元の小中高生への環境教育に取り組んでいる。法人設立10周年を機に甘利山に生息する草花を記録に残そうと企画した。
冊子は、山に自生する植物約300種のうち、登山やハイキングで見ることのできる約150種を紹介。レンゲツツジやニガナ、シシウド、アヤメなどを取り上げており、特徴や花の時季が解説されている。植物の写真は全てNPOの会員が撮影した。
このほか、会員が書いたコラム7本も掲載。甘利山の中腹にある「さわら池」にまつわる伝説やシカの食害と防止策などについて書いている。
A6判のカラー刷り96ページ。千部製作し、頒価は1100円(税込み)。市民交流センター「ニコリ」の地域情報発信センターで購入することができる。NPOの担当者は「本を片手に甘利山を訪れてもらい、本物と見比べてみてほしい」と話している。
(山梨日日新聞 2023年4月20日掲載)