2009.2.20 News /

早川の県道南アルプス公園線で土砂崩落通行止め、中学校は休校

19日午前0時20分ごろ、早川町保の県道南アルプス公園線沿いの斜面が崩落し、道路をふさいでいるのを通行人が発見、町を通じて南部署に通報した。同署などの調べによると、道路南側の斜面が幅約50メートル、高さ約100メートルにわたって崩れ、約500立方メートルの土砂や木が崩落防止ネットを突き破って、道路(幅約8メートル)を覆っている。けが人はいない。県峡南建設事務所は、同県道の約1.5キロ区間を全面通行止めとし、早川中は19、20の両日を臨時休校にする措置を取った。

現場は草塩橋から同町奈良田方面へ約50メートルの地点。同事務所によると、斜面には20年ほど前にモルタルが吹き付けられていたが、岩盤のすき間にしみこんだ雨が凍結、融解を繰り返したことにより崩落した可能性が高いという。二次災害の恐れがあるため、当面復旧作業は行わない方針。

町教委によると、この日は学校給食の運搬ができず、早川北、南の両小学校は授業を午前で打ち切り、20日から昼食を持参してもらうという。早川中は全校生徒17人がスクールバスで通学しているため、2日間休校にする。

同県道の迂回(うかい)路として、町道が通行可能だが、幅員が2メートルほどしかなく、車のすれ違いや大型車の通行はできない。同事務所は「町道は幅員が狭く危険なため、できる限り通行しないでほしい」としているが、路線バスや一部の宿泊施設は、小型車を利用して町道を通り、利用客を送迎する方針。

同事務所は19日、草塩橋手前から早川中付近までの早川河川敷に全長約1キロ、幅約6メートルの仮設道路を設置する工事に着手した。工事完了には1週間-10日かかる見通し。

土砂崩落により、同県道が通行止めとなったのは本年度3回目。同事務所は「のり面の危険場所の点検を強化していく」としている。

【写真】早川町保の県道南アルプス公園線を寸断した土砂崩落=山日YBSヘリ「ニュースカイ」(NEWSKY)から

(2009年2月20日付 山梨日日新聞)

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