南アルプス世界自然遺産登録へ30万円寄付 自然写真家村松正文さんの遺族

 南アルプスの世界自然遺産登録に向けた事業費に役立ててもらおうと、自然写真家で9月に亡くなった村松正文さん(享年65歳)の親族がこのほど、山梨、長野、静岡の3県でつくる南アルプス世界自然遺産登録推進協議会に30万円を寄付した。

 村松さんは生前、甲府市でレストランを経営する傍ら、山岳、高山植物などの写真を撮影、南アルプスの自然保護活動も展開した。村松さんが他界後、親族が「(村松さんが愛した)南アルプスの世界自然遺産登録や高山植物の保護、登山者の安全確保に活用してほしい」と寄付を決めた。

 この日は、村松さんのめい純子さん(48)ら2人が南アルプス市役所を訪れ、協議会副会長の今沢忠文市長に寄付金の目録を手渡した。今沢市長は「村松さんの遺志を受け継いでいきたい」と述べた。

(2008年12月20日付 山梨日日新聞)

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