「2番目」の魅力PRへ
南ア市住民ら協会設立
日本で2番目に高い山・北岳(3193メートル)があることにちなんで、南アルプス市の住民らが「日本No.2協会」を立ち上げた。さまざまな分野の「2番目」を持つ自治体や団体などと交流し、魅力をPRしていく計画で、22日には「2番目」のある市などと「No.2サミット」を開催する。
協会は北岳がある同市芦安地区で旅館を営む名取代表を中心に市民5人で結成。「1番」に比べると注目されにくい「2番目」にもある良さや特色を再発見し発信することで、地域の活性化につなげようと2日に結成した。名取さんが代表に就いた。
ホームページを開設し、全国にあるさまざまな「2番目」を紹介するほか、「2番目」を持つ市町村や団体、企業との交流や情報共有も進める。
「2」の並ぶ2022年2月22日には、同市芦安地区の旅館業者らでつくる「市芦安温泉郷はたごの会」とともに「No.2サミット」を開催する。芦安山岳館を拠点にオンラインで開く。
日本で2番目に大きな湖「霞ケ浦」がある茨城県かすみがうら市で地域の魅力発信事業に取り組む「かすみがうら未来づくりカンパニー」、日本で2番目に古い時計台「辰鼓楼」がある兵庫県豊岡市出石町の観光協会が参加し、地域の特徴や魅力を紹介する。はたごの会は芦安地区で行う観光への取り組みなどを発表する予定。
名取代表は「No.2だからこそのチャレンジ精神を持ち、No.2を強みとして活動したい。活動が地域への観光や移住・定住につながればうれしい」と話している。
(山梨日日新聞 2022年2月21日掲載)