笹山の最短登山道を再整備 観光拠点つなぐ 早川町

 早川町は、奈良田湖周辺と山梨百名山の笹山(標高2、733メートル)をつなぐ登山ルートを再整備する。登山者に人気のある山へのアクセスを良くするためで、本年度は登山道沿いの安全調査を予定している。

 町によると、笹山は富士山や南アルプスが展望でき、町内の山では登山者が多い。現在は、県道南アルプス公園線の広河内川沿いから農鳥岳を経由する迂回(うかい)ルートが一般的だが、山頂まで15キロ以上あり日帰りは不可能だった。

 今回調査する登山道は、ほとんど利用されていないルートで「再整備すれば日帰り登山も可能になりそう」(町担当者)。起点の奈良田湖周辺に温泉施設「奈良田の里」などの観光施設があるため、観光振興につながるメリットもある。

 調査は県山岳連盟に依頼し、予定ルート上の希少植物や水源、危険個所などを確認。安全性が確認できれば、登山客にPRしていく。

(2008年4月5日付 山梨日日新聞)

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