南アルプス世界自然遺産へ学術調査委設置 登録県連絡協議会

 県内4市町でつくる南アルプス世界自然遺産登録県連絡協議会(会長・今沢忠文南アルプス市長)は組織内に学術調査委員会を設置し、28日、南アルプス市役所で初会議を開いた。来年度から資料収集や現地調査を進め、成果を「南アルプス概論」として文書にまとめることを確認した。

 今沢会長が自然科学や地質などの専門家13人を委員に委嘱。委員長に花岡利幸山梨大名誉教授を互選した。花岡委員長は「南アルプスが世界遺産に値することを証明できる成果を、委員の力を結集して積み上げていきたい」とあいさつした。

 会議では、学術調査委に幹事会を設置することを決定。委員からは、南アルプスの自然価値などを地元住民らに周知する活動の必要性を訴える意見が多く出された。

【写真】南アルプスの世界自然遺産登録を目指して設置された学術調査委員会の初会議=南アルプス市役所

(2008年1月29日付 山梨日日新聞)

月別
年別