南ア林道・県道 今年は利用可
2年ぶりマイカー規制
南アルプス山岳交通適正化協議会(会長・金丸一元南アルプス市長)は24日、同市地域防災交流センターで総会を開き、南アルプスの広河原に通じる県道と林道について、マイカー規制を6月25日から11月3日までの132日間行うことを決めた。
昨年は、新型コロナウイルス感染防止のため市営の山小屋が営業しなかったことから、年間を通して通行止めにした。マイカー規制は2年ぶり。
県観光資源課によると、規制を行うのは林道南アルプス線(夜叉神-広河原、14キロ)と、県道南アルプス公園線(早川町奈良田-広河原、18キロ)の2区間。冬季は閉鎖されているが、夏季は閉鎖を解除して通行可能にし、マイカー規制を行う。
規制期間中、路線バスやタクシーは午前5時半~午後6時に通行できる。利用者には協力金として通行1回につき1人200円(小学生以下無料)の負担を求める。今年の利用者は、例年の半分程度の2万7644人と見込んでいる。
新型コロナウイルス感染予防策として、南アルプス市と環境省は同市芦安芦倉の市営駐車場や野呂川広河原インフォメーションセンターにサーマルカメラを設置して検温を徹底する。市営山小屋はネットによる予約システムを導入することも報告された。
24日の総会には約30人が出席。新年度の予算なども決めた。
(山梨日日新聞 2021年3月25日掲載)