2021.2.23 News /

山梨、静岡知事 夏山登山へ環境整備

 2月23日は語呂合わせで「富士山の日」。山梨日日新聞と静岡新聞はこの日に合わせて、長崎幸太郎知事、静岡県の川勝平太知事にそれぞれインタビューした。両県知事は新型コロナウイルス対策を徹底した上で、今年は夏山登山を再開させたいと強調。年内には富士山を囲む形で両県を結ぶ高速道路網が整備されることを踏まえ、コロナ禍で活発化した山静連携を強化する考えも示した。

 昨年は新型コロナ感染拡大のため、史上初めて登山できない夏山シーズンとなった。長崎知事は今夏に向け「山小屋の3密回避など登山者の受け入れ態勢を整えることが重要」と指摘。救護所に換気設備や防護服を整備するほか、山小屋の感染防止ガイドライン策定を支援するとした。

 川勝知事は登山道の混雑を防ぐため、山小屋の予約状況を情報提供し、「登山者数の管理に努め、間隔を空けた登山を呼び掛ける」と話した。

 4月10日には須走道路・御殿場バイパスが開通。今夏には中部横断自動車道山梨-静岡間が全線開通する計画で、年内にも富士山を囲む形で高速道路網が整備される。

 長崎知事は道路網整備を機に「交流をさらに深め、魅力的な観光圏域の創出に取り組む」と説明。修学旅行など相互交流を活発化させる考えも示した。川勝知事は「中部横断道が全線開通し、往来が増えれば一体感は深まる」と強調。長野、新潟を含めた経済圏域を形成し、「ポスト東京」の時代を開いていくとした。

(山梨日日新聞 2021年2月23日掲載)

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