2007.10.12 News / 登山 / 百名山 /

間ノ岳100年ぶり三角点一新 国土地理院NPOや登山者協力

 国土地理院はこのほど、南アルプスの間ノ岳(3,189メートル)山頂にある三等三角点の標石の改埋作業を行った。約100年前に設置され、朽ちかけていた山頂の“顔”がきれいに生まれ変わった。

 作業は、地元のNPO法人「芦安ファンクラブ」の協力を得て9月22-24日に実施。国土地理院や同クラブの会員ら約20人が参加し、ヘリコプターで北岳山荘まで荷揚げした標石(重さ約60キロ)や工具類を参加者が代わる代わる背負い、間ノ岳山頂まで運んだ。途中、「100年に1度の事業に参加したい」と運搬に協力する一般登山者もいた。

 山頂では朽ちた標石を撤去した後、新しい盤石と標石を設置。鉄筋やコンクリートで固定した。約6時間の作業が終わると、多くの登山者が記念撮影したり、触れたりして三角点の一新を喜んでいた。古い標石は、南アルプス市芦安山岳館に展示される。

【写真】三角点の改埋作業にあたる芦安ファンクラブのメンバーら=南アルプスの間ノ岳山頂(提供)

(2007年10月12日付 山梨日日新聞)

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