登山計画書の提出促す 県警などが冬山情報 各山系とも積雪量は平年並みの見込み

 山梨県警と県山岳遭難対策協議会は、県内の主な山系の冬山情報(12月-来年2月)をまとめた。各山系とも積雪量は平年並みの見込み。情報は冊子にまとめ、都内や県内の観光案内所などで配布している。県警は「近年、全国的に悪天候や大雪で救助が困難な遭難が頻発している」として、単独登山を避けることや登山計画書の提出などを呼び掛けている。

 【南アルプス
甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳方面:積雪1.0-2.5メートル。黒戸尾根側山頂から8合目までの雪庇(せっぴ)と季節風の吹き上げなどに注意
北岳(白根三山):積雪1.0-2.0メートル。北岳上部や農鳥岳などの稜線(りょうせん)は雪庇の踏み抜きなどに注意
鳳凰三山方面:積雪1.0-2.0メートル。ドンドコ沢は凍結のため滑りやすい。

 【富士山
▽登山道の積雪は0.8-1.5メートル。7合目以上は突風による転倒やアイスバーンでの滑落に注意が必要。

 【三ツ峠(御坂山塊方面)
▽積雪0.2-0.5メートル。西桂登山道八十八大師などでアイスバーンに注意。

 【八ケ岳
▽積雪1.0-1.5メートル。各稜線で雪庇の踏み抜きに注意。

 【秩父山系
金峰山・瑞牆山方面:積雪0.5-1.5メートル。丸太階段と雨後の天鳥川の増水に注意
大菩薩嶺方面:積雪0.3-0.5メートル。アイゼン、ピッケルなどの冬山装備は不可欠
西沢・東沢渓谷方面:積雪0.5-1.0メートル。東沢渓谷は登山道が荒れているため入山注意
笠取・飛竜・雲取山方面:積雪0.5-1.0メートル。雲取山から将監峠への登山道は狭いため滑落に注意。

(2006年11月29日付 山梨日日新聞)

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