2019.10.21 News / 道路情報 /

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台風19号で登山道損壊、林道通行止め相次ぐ  復旧「今季は無理」

尾白川に架かるつり橋の付近で発生した土砂崩れ=北杜市白州町白須

尾白川に架かるつり橋の付近で発生した土砂崩れ=北杜市白州町白須

 台風19号の影響で、山梨県内の山で登山道が崩れたり、周辺の林道が通行止めとなったりする被害が相次いでいる。北岳に向かう主要な登山道は壊滅的な被害を受け、尾白川渓谷では人気スポットの千ケ淵までたどり着けない状況となっている。多くは今季中に復旧できない見通し。紅葉シーズンが迫っている中、山小屋や自治体の関係者が頭を抱えている。

 南アルプス市芦安芦倉の広河原から北岳に向かう主要ルート「大樺沢登山道」は、道が崩れたり、仮設橋が流されたりと大部分が使えなくなった。長衛小屋と仙水小屋をつなぐ登山道でも同様の被害があった。いずれも沢に造られた登山道のため、台風の豪雨で壊れたとみられ、今季の復旧は見込めないという。

 広河原と白根御池小屋をつなぐルートは通れるため、北岳への登山は可能だが、市の担当者は「紅葉目的の登山に影響が出ないか心配。広河原までの林道南アルプス線が11月5日から冬季閉鎖となるので、来季に向けて復旧を検討したい」と話した。

 北杜市によると、北杜市白州町白須の尾白川渓谷では、千ケ淵に続く川沿いの道が増水した川の流れで流失し、人気スポットの千ケ淵まで行けない。尾白川に架かるつり橋の周辺では土砂崩れが起きていて、近づくのは危険な状態という。

(山梨日日新聞 2019年10月21日掲載)

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