林道、冬季閉鎖短縮を
南アルプス市など知事に要望
南アルプス市や市商工会などは12日、観光振興のため、南アルプスへの玄関口である広河原に通じる林道の冬季閉鎖期間を短縮し、マイカー規制期間延長を求める要望書を長崎幸太郎知事に提出した。長崎知事は落石が多い林道の安全性に問題がないかを検討し、規制期間延長の可否を判断する考えを示した。
マイカー規制は林道南アルプス線の夜叉神-広河原間の14キロが対象区間。今シーズンは6月21日~11月4日の137日間に行い、期間中は路線バスやタクシーのみ通行できる。期間外は落石が多発していることから通行止めとなっている。
要望書は県山岳連盟、山梨交通などとの連名。「新緑や紅葉の季節、白根三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)の眺望は大きな観光資源になる」と説明。登山者以外の観光客誘客に向け、マイカー規制期間の延長を求めている。
この日は市や市商工会などの代表者が県庁を訪問し、市商工会の新津正彦会長が長崎知事に要望書を提出。新津会長は「マイカー規制期間を伸ばし、素晴らしい景色を見る機会をつくってほしい」と話した。長崎知事は「通行の安全を確保し、課題を整理する中でどのような対応ができるか検討する」と述べた。
(山梨日日新聞 2019年6月13日掲載)