2019.5.14
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検討会、ライチョウ繁殖地調査へ
環境省の「ライチョウ保護増殖検討会」が13日、東京都内で開かれ、北岳などがある南アルプス白根三山北部地域で、ライチョウのひなと親鳥をケージで保護するなど、本年度の取り組みを確認した。
ケージ保護は悪天候やテン、キツネなど外敵の襲撃からひなを守るのが目的で、2015年度から実施。本年度はこれまでと同様に北岳山荘付近に3個のケージを設置し、ひなと親鳥3組を収容。6月下旬ごろに収容して保護し、8月上旬に放鳥する。
ケージ保護の取り組みは本年度で終了する予定で、環境省は実施後に取り組みの効果などを検証するとしている。
このほか本年度は施設で飼育しているライチョウ用の餌を、ケージで保護した野生のライチョウに与える試験を実施。放鳥したライチョウがどこで繁殖しているのか、確認する調査もするという。
17年度に始めたテンやキツネの捕獲も継続して実施。環境省は一連の取り組みを通じ、14年に8カ所だったライチョウの縄張り数は18年に24カ所まで回復したとしている。
(山梨日日新聞 2019年5月14日掲載)