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南アルプス市が北岳の標高2,230メートル地点に再建した山小屋「白根御池小屋」のしゅん工式が28日、同市芦安芦倉の南アルプス市芦安山岳館で行われた。山開きの7月1日にオープンする。 再建された同小屋は、旧白根御池小屋が1999年に雪崩で倒壊したのを受けて2004年6月に着工、昨年10月に完成した。昨シーズンまではプレハブの仮設小屋で営業を続けてきた。 同小屋は山小屋としては珍しい個室が設けられたほか、夜間電力用の太陽光発電システムを導入。これまで発電機に使用していた重油の使用量を3-4割削減できるという。 この日のしゅん工式には、関係者約20人が出席。神事を行った後、石川豊市長が「大勢の登山者に喜んでもらえる山小屋が完成した」とあいさつした。 オープンは山開きを迎える1日。10月末まで営業を続け、営業期間外は避難小屋として利用される。同小屋の指定管理者のNPO法人「芦安ファンクラブ」は今シーズン、昨年と同数程度の約2500人の利用を見込んでいて「個室があるので、同小屋に連泊して登山を楽しむ滞在者も増えるかもしれない」としている。 【写真】神事を行う出席者=南アルプス市芦安山岳館 (2006年7月1日付 山梨日日新聞)