山岳会「白鳳会」 会報創刊号を復刻72年ぶり、500部発行
県内で最も古い歴史を持つ地域山岳会「白鳳会」(秋山泉会長)は、72年前に発行され、ほとんど現存していない会報「白鳳」創刊号を完全復刻した。同会設立80周年記念事業の一環として取り組み、27日に韮崎・ホテル舟山で開いた祝賀会で関係者に披露した。
創刊号は1933年に発行。日本山岳会の小島烏水初代会長や、県内山岳界の草分けだった平賀文男さんらが寄稿した評論や山行文24作品を掲載している。この中で小島さんは、地域に残る山岳資料の収集や自然保護など地域山岳会の役割を示すなど、関係者の期待の大きさがうかがえる内容となっている。
会員宅で創刊号が見つかったことから復刻の準備を進めてきた。当時のサイズと同じ46判で107ページ。500部発行し、関係者や図書館に配布するほか、希望者には3000円で販売する。
同会は24年に発足。南アルプス山系を中心に登山道の開拓や山小屋整備などの活動を展開している。この日開いた記念祝賀会には約140人が出席し、会の歴史を振り返りながら今後の発展を誓い合った。
復刻版の問い合わせは秋山会長、電話0551(22)6091。
【写真】完全復刻した白鳳会の「白鳳」創刊号
(2005年11月28日付 山梨日日新聞)