南ア市職員有志　登山道に案内標識設置 甘利山－御庵沢ルートＰＲ

　南アルプス市の市職員有志でつくる「北岳ゆめ倶楽部（クラブ）」はこのほど、甘利山、千頭星山の登山を兼ねて登山道を整備した。

　千頭星山から南アルプス市白根地区の御庵沢に下るルートがあまり知られていないことから、登山者向けの案内標識の設置を計画。同ルートをボランティアで整備している名取栄一さんの案内で、１６人が韮崎市側から甘利山に入った。

　甘利山（１，７３１メートル）の山頂を経て千頭星山（２，１３９メートル）に登頂。その後、御庵沢に向かうルートの分岐点で、用意した案内看板を設置。登山ルートが分かるように、オレンジ色の布や塗料を一部の木に付けるなどした。

　市によると、このルートから御庵沢を下ると、「御庵沢林道」の終点に至り、同市塩前に下山することができる。甘利山方面から入った登山者にとっての周遊ルートにもなるが、市販の地図にはほとんど載っていないという。

　同倶楽部は地元・南アルプスの山々を知ろうと昨年結成。北岳（３，１９２メートル）をはじめ、同市内の山への登山や勉強会などを行っている。

（２００４年５月２４日付　山梨日日新聞）