南アルプス国立公園、指定40周年 節目祝い多彩なイベント

 南アルプス国立公園指定40周年を記念し、南アルプス市や夜叉神観光協会、NPO・芦安ファンクラブなどは6月、「南アルプス開山祭」に合わせて講演会や登山教室などの記念イベントを開く。

 同国立公園は1964(昭和39)年に国の指定を受け、ことし40周年の節目を迎えた。同市は、同国立公園の豊かな自然との共存を訴えようと6月25日、市櫛形生涯学習センターで記念大会を開く。

 大会には同市や県、環境省などから関係者の出席を予定。登山愛好家としても知られる女優、市毛良枝さんが記念講演する。続いて「南アルプスよ永遠に!」をテーマにシンポジウムを行い、石川豊市長らパネリストが自然保護と適正利用について考える。

 翌26日には同市芦安地区で南アルプス開山祭を開き、恒例の「蔓(つる)払い」をして夏山シーズンの開幕を祝う。同地区から広河原に至る南アルプス林道が安全対策工事で依然、通行止めになっているため、会場は昨年と同様、金山沢温泉前の「こだま公園」にする計画。

 一方、南アルプス市芦安山岳館やNPO・芦安ファンクラブは26、27の2日間、南アルプス芦安登山教室を開く。10回目となる今回は南アルプスの前衛峰である櫛形山に登る。

 初日は午後1時から南アルプス温泉ロッジで研修会を開き、山の気象や北岳の固有種キタダケソウについて講演を聞く。2日目は丸山林道登山口から丸山、唐松岳、あやめ平に向かう。裸山などを経て下山し、午後4時半ごろ修了式を行う予定。

 登山教室への申し込み、問い合わせは南アルプス市芦安山岳館、電話055(288)2125。

(山梨日日新聞 2004年5月26日付)

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