南アルプス林道 改修状況、県が説明 管理協発足 再開時期など検討

 大雨による崩落で閉鎖されている南アルプス林道の通行再開時期などを協議する「南アルプス林道通行管理協議会」が23日発足し、甲府・恩賜林記念館で第1回会議を行った。

 同協議会は、学識経験者や地元観光協会代表、南アルプス市や県職員の計7人で構成。会長に村上幸利山梨大教授を選出した。同協議会は今後、4-5回の会議を開き、改修工事の進ちょく状況を踏まえ、通行再開時期や通行規制方法などを検討、県に提言する。

 同林道は2002年10月から03年5月の間に4回崩落が起こり、通行止めが続いている。この日の会議では、県側が同林道で行った安全点検結果を報告。この結果「早急な対策が必要」とされた27カ所について、浮き石の除去や岩盤接着などの改修工事を進めていることを説明した。

 工事は9月中旬に終了する見通しだが、地元関係者からは夏の登山シーズンに向け早期開通を望む声があり、委員からは「一日も早い開通が望ましいが、登山者のために、通行再開時期を早めに告知する必要がある」などの意見が出た。

 次回会議は5月中旬に開き、現地視察などを行う。

(2004年4月24日付 山梨日日新聞)

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