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境川村にアトリエを持つ日本画家宮本和郎さん(東京)は二十八日、南アルプス市芦安山岳館で開催した個展を記念して、南アルプス市に作品を寄贈した。 宮本さんは一九三六年生まれ。東京芸大日本画科を卒業。墨と絵の具を併用した画風で、山の花やスイス・アルプスのほか、北岳や甲斐駒ケ岳など甲斐の山々を多くモチーフにしている。個展は、同山岳館の第一回企画展として、四月一日から九月三十日まで開催した。 寄贈したのは、個展にも出品した日本画の大作「北岳秋日」(F100号)。北岳の迫力ある山容を淡い色彩で描いている。 南アルプス市役所で行われた寄贈式で、宮本さんは「北岳は南アルプスのシンボル。山や自然を愛する人たちに、大自然の中でこの絵を見てもらいたい」とあいさつした。同市の石川豊市長に自身の画集も贈った。 「北岳秋日」は、同山岳館のラウンジに展示される。 【写真】石川豊市長に作品の説明をする宮本和郎さん(右)=南アルプス市役所 (2003年10月31日付 山梨日日新聞)