2015.10.09 News /

南ア登山観光を推進 芦安活性化へ市が素案

 南アルプス市は、過疎化や少子高齢化が進む芦安地区の活性化に向けた指針となる「市過疎地域自立促進計画」(2016~21年度)の素案をまとめた。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域「エコパーク」に登録された南アルプスを生かした山岳観光の推進などを明記。11月3日まで市民からパブリックコメント(意見公募)を受け付け、年内に策定する。

 市政策推進課によると、芦安地区の人口は1960年の1161人(国勢調査)をピークに年々減少。9月1日現在で344人(住民基本台帳)にまで減っている。芦安地区は人口の減少率や財政力などに基づいて設定する国の「過疎地域自立促進特別措置法」により過疎地域に指定されている。

 素案では産業、生活環境、教育、地域文化など10分野の施策を明示。具体的には山小屋など山岳施設を改修し、安全登山ができる環境を整える。エコパークの積極的なPR、独自に取り組んでいる芦安小・中の「英会話科」の授業を進め、地域外からの通学者や定住者の増加を図る。

 同課担当者は「地域と行政が連携して、芦安の活性化につながる取り組みをしていきたい」と話している。

 (山梨日日新聞 2015年10月9日付)

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