南アのエコパーク登録記念でCD化細川たかしさん北岳歌う
南アルプスが国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域「エコパーク」に登録されたことを記念し、歌手の細川たかしさんが南アルプスの主峰北岳をテーマにした演歌「北岳」を19日に発売する。日本作曲家協会理事の望月吾郎さん(70)=甲府市在住=が作曲した。望月さんは「曲を通して多くの人に南アルプスの存在を知ってもらいたい」と話している。
望月さんは昨年、南アルプスのエコパーク登録をきっかけに楽曲を制作。「日本で2番目の高峰である北岳の雄大さを表現した曲調」(望月さん)を意識して作ったという。
作詞は知人で日本音楽作家団体協議会の志賀大介会長に依頼した。両親の存在や人生の厳しさを北岳に投影した言葉が並び、国の特別天然記念物「ライチョウ」も登場している。
楽曲は昨年9月、甲府市内で開かれた歌謡祭でお披露目。ゲストとして招いた細川さんが気に入ってレコーディングを行い、CDとカセットの発売が決まった。
望月さんが細川さんに楽曲を提供するのは1988年の「北緯五十度」以来、2曲目。望月さんは「約30年ぶりに曲を提供できて感激している。知名度のある細川さんが歌うことで、エコパークの認知度が高まり、山梨の活性化につながることを期待している」と話している。
11月15日には「2015富士の国いいじゃんカーニバル 第2回全日本歌謡祭」と銘打ち、南アルプス・桃源文化会館桃源ホールで細川さんの歌謡ショーを開催する。事前審査を通過した応募者による「北岳」のカラオケ大会もあり、細川さんや望月さんが審査する。入場やカラオケ大会出場は有料。問い合わせは「北岳」カラオケ大会実行委員会、電話055(227)5656。
(山梨日日新聞 2015年8月15日付)