2015.6.16 News /

中高年登山、帰りに注意 踏ん張れず転倒/疲労で判断低下 県連盟「体力づくり十分に」

 山梨県内の山で65歳以上の登山者が下山中、踏ん張りが利かなくなって転倒したり、疲労から判断能力が低下して道に迷ったりするケースが頻発している。山岳会関係者は、本格的な登山シーズンの幕開けを前に「登山を歩行の延長だと思わずに、十分に体力づくりをしてから臨んでほしい」と警鐘を鳴らす。中高年層を中心とする山岳グループでは「疲労が蓄積した下山時こそ危険が多い」と、事前の学習会で下山時の歩き方に注意を促すなど、対策を強化する動きが出ている。

 県警地域課によると、県内の山で遭難した人のうち65歳以上は2012年が25人(28.4%)、13年が33人(26.4%)、14年は41人(32.3%)と増加傾向にある。同課の担当者は特に下山中の遭難が目立つとし、「登山時に体力、気力を使い果たし、下山時には十分な体力が残っていない遭難者が多い」と指摘する。

 (山梨日日新聞 2015年6月16日付)

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