2015.5.15
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南アルプス林道で土砂崩れ 登山期控え早期復旧へ
山梨県は14日、南アルプスの玄関口・広河原に通じる南アルプス市芦安芦倉の林道南アルプス線で、4月中旬に土砂崩れが起きたことを明らかにした。林道は冬季閉鎖中で、けが人や通行への影響はない。県はマイカーを規制した上で車両の通行が可能となる6月25日までに仮復旧工事を終えられるとみているが、再崩落の恐れもあり、完了時期がずれ込む可能性もある。
県中北林務環境事務所によると、土砂崩落の現場は広河原の3キロ手前の立石沢付近。林道沿いの斜面の高さ約100メートルから、岩や土砂が崩れ落ちた。崩れ落ちた岩は最大で直径2メートル。林道脇の防護フェンスを約20メートルにわたって壊し、路面をふさいだ。
同事務所は雨などで斜面の地盤が緩んだとみている。崩落は4月14~15日に起きたとみられ、パトロール中の委託業者が15日朝に発見した。
同事務所は既に林道上の岩などを除去。今後、斜面の仮復旧工事を行い、6月25日までに林道の安全を確保できる見込みだという。ただ現場付近は再崩落の恐れがあり、工事完了がずれ込む可能性がある。
林道南アルプス線では昨年7月にも土砂崩れが発生。8月下旬まで通行止めとなり、マイカー規制中の県道南アルプス公園線を含めた通行者は一昨年と比べ2万795人(25.7%)減となり、地元の観光業などに大きな打撃を与えた。
同市芦安地区の旅館業者でつくる「はたごの会」の小林岩美会長は「既に宿泊の予約も入っていて、開通に遅れが出ては困る。昨年は通行止めで大きなダメージを受けただけに、今年は登山シーズンを通して通行できるようにしてもらいたい」と話した。
【写真】林道南アルプス線で発生した土砂崩れの現場=南アルプス市内(4月15日、県中北林務環境事務所提供)
(山梨日日新聞 2015年5月15日付)
県中北林務環境事務所によると、土砂崩落の現場は広河原の3キロ手前の立石沢付近。林道沿いの斜面の高さ約100メートルから、岩や土砂が崩れ落ちた。崩れ落ちた岩は最大で直径2メートル。林道脇の防護フェンスを約20メートルにわたって壊し、路面をふさいだ。
同事務所は雨などで斜面の地盤が緩んだとみている。崩落は4月14~15日に起きたとみられ、パトロール中の委託業者が15日朝に発見した。
同事務所は既に林道上の岩などを除去。今後、斜面の仮復旧工事を行い、6月25日までに林道の安全を確保できる見込みだという。ただ現場付近は再崩落の恐れがあり、工事完了がずれ込む可能性がある。
林道南アルプス線では昨年7月にも土砂崩れが発生。8月下旬まで通行止めとなり、マイカー規制中の県道南アルプス公園線を含めた通行者は一昨年と比べ2万795人(25.7%)減となり、地元の観光業などに大きな打撃を与えた。
同市芦安地区の旅館業者でつくる「はたごの会」の小林岩美会長は「既に宿泊の予約も入っていて、開通に遅れが出ては困る。昨年は通行止めで大きなダメージを受けただけに、今年は登山シーズンを通して通行できるようにしてもらいたい」と話した。
【写真】林道南アルプス線で発生した土砂崩れの現場=南アルプス市内(4月15日、県中北林務環境事務所提供)
(山梨日日新聞 2015年5月15日付)