2015.2.03
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南アルプス保全 10市町村誓う14日、北杜でエコパーク登録証授与式構成資産「大鹿歌舞伎」を披露
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域「エコパーク」に登録された南アルプスの登録証授与式が14日、北杜市須玉ふれあい館ホールで行われる。ユネスコが発行した登録証が文部科学省から受け渡され、出席する山梨、長野、静岡の構成10市町村長らがあらためて南アルプスの保全を誓う。南アルプスの構成資産である国選択無形民俗文化財指定の長野県大鹿村の「大鹿歌舞伎」の公演も県内で初めて行われる。
登録証は昨年10月、文科省がユネスコから受け取った。式典では、同省の担当者が、南アルプスユネスコエコパーク推進部会の部会長を務める中込博文南アルプス市長に手渡す。
登録証の原本は同市役所で保管する。10市町村にはレプリカが交付され、各市町村にあるユネスコエコパークの拠点施設や役所などに展示する予定という。
式典で披露される「大鹿歌舞伎」は大鹿村に伝わる地芝居。江戸時代から明治時代には、歌舞伎上演の禁令が厳しかったが、その中でも村人の娯楽として、300年以上演じられ、受け継がれてきた。現在は春と秋の2回、定期公演が行われている。
式典は14日午前10時半からで入場無料。問い合わせは南アルプス市ユネスコエコパーク推進室、電話055(282)7261。
(山梨日日新聞 2015年2月3日付)